本記事は “独学の弁理士講座” 主催の「弁理士の日記念ブログ企画2021」に共感し参加をするものです。
https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2021/
弁理士の日である7月1日に共通のテーマでブログを書いて盛り上がろうという素敵な企画…今年のテーマは「知財業界での夢と希望」です。
特許の楽校もエントリーしましたので、代表である私の「知財業界での夢と希望」について語りたいと思います。気楽に読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
自己紹介
こんにちは。特許の楽校(とっきょのがっこう)代表の玉利泰成です。
- 新卒で化学系企業に入社し知的財産部(コーポレート部門)に配属
- 知財部で新規事業系の特許関連実務を5年間担当
- その後事業部に異動し新規事業立ち上げ関連の知財戦略を担当
- 知財歴は2021年度で7年目
- 2020年6月に特許の大学(改名して現在は特許の楽校)を立ち上げ
- 特許初心者(主として研究者)に向けて楽しく分かりやすくをモットーとした特許の知識を発信中
- 2021年2月に特許の楽校として正式に開業(起業)し個人事業主としても活動
- 2021年7月から “副業” から “複業” にシフトし 企業勤め(月火金)と個人事業(水木)の両立に挑戦
まさに本日が働き方を変えた日です。個人的にも感慨深いこの日に記事を書かせて頂けることを嬉しく思います。
特許の楽校の紹介
特許の楽校のコンセプトは日本一「楽」しく特許を学べる学「校」です特許制度は研究開発やイノベーションを爆発的に加速させる力を秘めた凄い仕組みです。技術に少しでも関わりのある人であれば特許の知識は大きな武器になります。しかし内容が専門的で小難しく敬遠されがちです。特許の楽校は図解を駆使したコンテンツで楽しく分かりやすく特許の知識をお届けします。
コンテンツ一覧
知財業界での夢と希望
描いている夢
経済発展が急速に進む中で解決すべき社会課題は複雑化し、国際競争も激化しております。多様化する社会課題を迅速・的確に捉え解決していくためには、事業情報・開発情報・知財情報を融合した三位一体の事業戦略を練ることが重要です。
そのためには、事業・開発・知財に長けたスペシャリストが、各々の知見をベースとしながらも他の情報を取り込み、分析していくスキルが必要です。そしてそれらを三方向に発信し、活動を融合していく高次元のコミュニケーションが求められていくものと思います。
三位一体の知財活動と言われて久しいですが、日本全体を見渡して知財が経営や事業に融合しているかといえば、まだまだ道半ばだと思います。IPランドスケープという注目ワードも登場し、業界全体として潮目が変わってきているところではありますが、何か大きな壁にぶつかっているようにも感じます。私の夢は “自分の強みを遺憾なく発揮して” この壁を取り除き、知財業界の悲願であった上記スキームの達成を後押しすることです。
私が知財業界に入る前から持ち合わせた強みは 人の興味を惹く “表現力” と 分かりやすく情報を視覚化する “図解力” です。知財の実務力は鋭意修行中の私ですが、この業界で上記2つの力を掛け合わせた領域においては誰にも負けないようにしたいと思っています。
知財実務は基本的に文章で勝負する世界であり、細部にこだわる視点と論理構成力が求められます。
知財専門家に成り上がる道筋の中では、上記2つは実務を通して得られる能力開発項目には入り難かったのではないかと感じます。
だからこそ、知財業界においてはレアなスキルになりますし、自分ならではの貢献が出来るのではないかと考えています。
本日は夢への道筋として、特許の楽校を通して成し遂げたいことを2つ具体的に話したいと思います。
夢への道筋①
事業や研究開発に知財を融合していくためには、事業企画や研究開発者の皆さんの業務そのものに知財を実装していくことが効果的だと思っています。後から知財情報を乗せるのではなく、事業や研究開発の道筋を描く段階で知財が考慮されていることが理想的です。そのためには、知財情報を読み解き、且つ知財の戦術を遂行するには何が必要になるかを想像するだけの最低限の知財知識が必要である筈です。しかしながら「専門的な知財知識を、事業企画や研究開発者の目線で興味を惹くように表現し、分かりやすく視覚的に図解する」ことを得意とする人は少なかったのでは無いでしょうか。これはネガティブなことではなく、知財のスペシャリストになろうとする上では馴染み難い領域であっただけだと思います。この領域を特許の楽校に担わせて下さい。そして、皆様が知財のスペシャリティを発揮する仕事にリソースを集中させる支援をさせて下さい。そのために、事業企画や研究開発者の皆様に必要な知財知識体系を特許の楽校が “構築” し “普及” させる、これが夢への道筋の一つ目です。道半ばではございますが、ご興味がある方は特許の楽校が発信しているコンテンツも覗いて頂ければ嬉しいです。
夢への道筋②
知財は業界構造的に少なからず閉鎖的な部分があったのではないかと思います。業務内容は極めて専門的であるため、そこから飛び出すのは、本人の勇気としても会社の采配としても難しさがあります。また、秘密情報の取り扱いには人一倍敏感で厳しく、積極的に横の繋がりをつくろうという雰囲気でもありませんでした。
そのため、知財人材としての成長やキャリアパスに多様性を持たせることが難しかったのではないかと感じています。更に、知財サービスも個社別となっていて、業界全体を発展させるような多様なプラットフォームサービスが生まれてこなかったのではと思います。
特許の楽校がその一つのモデルケースとして業界を引っ張ることができないかと思い描いています。これまで各社が独自に行っていた知財教育の一部を標準化し、プラットフォーム化していくのが特許の楽校のサービスコンセプトです。そして、これに取り組む私自身、所属会社だけでなく日本全体の知財教育を考える中で新しい経験値を獲得していけると信じています。また、事業を立ち上げ、小さくてもその全体を回してみることで、経営者や事業を企画する人達の視点や気持ちを学ぶことができるのではと考えています。
一方で、知財において「実務」というのは語るまでも無く重要です。実務と乖離した知財サービスはきっと業界に受け入れられることは無いだろうと思います。
だからこそ、知財業界において「複業」というカタチを示せないかと考えています。所属会社に入り込んだ知財実務も行いながら、業界全体に視点を移した知財サービスの事業を企画し運営する。そんな “知財業界の最強複業集団” をつくれたら…というのが夢への道筋のもう一つです。
最後に一言
かなり熱く語ってしまいました。まずは知財教育サービスとして特許の楽校の事業を何としても成功させたいと思います。その過程で仲間を見つけ、様々な先進的な知財サービスを生み出す知財業界最強の複業集団をつくっていければと考えています。事業企画や研究開発者に知財共通言語が普及し、知財人材の成長やキャリアパスが多様化し…その結果として、事業・開発・知財の融合という悲願を達成(そこに最大限貢献)できれば…これが私の描いている「知財業界での夢と希望」です。
謝辞
独学の弁理士講座を監修されている “内田浩輔さん” 素敵な企画をありがとうございました。知財業界の前線で活躍されている様々な方が「知財業界での夢と希望」をテーマに熱く語っておりますのでぜひご覧ください。
https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2021/
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